お知らせ

東京都の市場運営は、間違っている。

文化人類学者の、中沢新一先生は、近代社会をつくってきた思想の中心に「自然と文明を大分割する」ものがある。と言います。自然=外部と文明=内部を分けて内部をコントロール可能にする。要するに、自然を支配したい、コントロールしたいという気持ちが、近代社会を支えていることに成ります。

しかし、今、明らかになりつつあるのは、人間そのものが、自然の一部ではないかということです。自分の人生なり、自分の心の中でも完全にコントロールすることは出来ないでしょう。要するに、人間は自然の一部であり、自然もまた、人間の一部であるということです。

もともと日本では、「自然と文明を分割しない」、境界をあいまいにする、外と内が重なりあう部分を重視する社会を継承してきました。これが、築地市場の研究者のハーバード大学のテオドル·ベスター氏には、「コントロールド·ケイオス」(制御された混沌)と見えたのでしょう。

しかし、今の東京都の市場運営は、「ターレーは時速8キロ厳守」など人間の本性からいって、誰も守らないでしょう。むしろ車の動線の安全と快適さをはかることの方が、事故を減らすことに繋がるはずです。

何かを自分達の支配下に置くのではなく、共存する姿勢こそが、今、求められていることです。それを考えると、今回の仲卸業者に対する営業停止の措置にしても、もう少し違う対応があるのではないでしょうか。

  • Category:
  • Author:tsukiji-okami