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【声明】 築地市場の移転にかかる農林水産大臣の認可について

【声明】 
築地市場の移転にかかる農林水産大臣の認可について

築地市場営業権組合 共同代表 村木智義 宮原洋志 山口タイ 
築地女将さん会 会長 山口タイ 


 報道・メディアの方から、先ほど築地市場の移転(中央卸売市場の位置及び面積の変更) について、斎藤健農林水産大臣が「認可した」との一報をいただきました。私たち築地 市場営業権組合及び築地女将さん会は、築地市場の移転に反対の立場から農林水産大臣 にも認可をしないよう要請してまいりましたが、「認可された」ということなので、以下の通り声明いたします。
 
1. 今回の「認可」は、卸売市場法に違反している。  

卸売市場法では、「認可の基準」として「当該申請に係る中央卸売市場がその開設区 域における生鮮食料品等の卸売の中核拠点として適切な場所に開設され、かつ、相当の 規模を有する」ことが定められています。しかしながら豊洲市場は、その立地が極めて不 適切で交通アクセスが悪く、しかも日本でも最大規模の土壌汚染区域であり、今も第二 溶出量基準(高濃度汚染基準)に適合しておらず、駐車場が足りないなど必要な規模も有し ておりません。そして最も深刻なのは、それら問題が存在していることが明らかであるに も関わらず、必要な対策が取られておりません。 また、開示請求で明らかになった『事業計画』は、根拠なく水産物部の取り扱い数量 が「6年後に1.6倍」など、絶対ありえない数字に粉飾されていました。現在、築地市場 では駐車場の料金を巡って紛糾する事態も起きており、事業計画は不適切そのものです。 豊洲市場は、明白な卸売市場法違反ではないかと思います。
 
2. 今回の「認可」は、平成19年に閣議決定された政府答弁に反している。

築地市場の移転について国は、「食品流通の重要な基盤である卸売市場の問題である ことから、農林水産省より、築地市場の移転を計画している東京都に対し、食の安全性 や信頼が確保されるよう科学的見地に基づき万全の対策を講じるとともに、消費者等に 対して対策の内容等について十分な説明を行い、その理解を得るよう求めているところで ある」としている。また、この答弁書の立場については2016年10月3日衆議院予算委員 会でも安倍総理大臣も認めたところです。 しかしながら、本年7月に終了したとされる豊洲市場の土壌汚染の「追加対策」につい て、専門家会議の座長と事務局員による「記者レク」は行われましたが「会議」を公開で開くことは出来ず、現在まで、市場関係者・消費者に対する説明は一切行われておりま せん。これは「対策の内容等について十分な説明を行い、その理解を得る」という政府 答弁には程遠いものであり、政府の答弁に全く反したまま農林水産大臣が認可を行った ということになります。 このようなことは絶対に許される事ではなく、安倍総理大臣・斎藤農林水産大臣には 重大な説明責任があると考えます。

今回、築地市場の移転は農林水産大臣に「認可」されることとなりましたが、築地市 場で起きている現実は問題山積で「移転」どころではありません。「認可」という手続 きで、この現実は少しも変わっていません。 私たちは今後も、自然体でこの問題に取り組んでゆきます。この移転計画は物事の道理 として絶対におかしいのです。そして、おかしいことをおかしいと言うのは当然のことだ と思います。私たちは、絶対に黙りません。 

以上 

《築地市場営業権組合》 東京都中央区築地2-14-14 
 

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  • Author:tsukiji-okami