お知らせ

明治政府による「自然と文化の大分離」

中沢新一先生です。

「明治政府がモデルとした西洋文明は、「自然と文化の大分離」という原理が厳然と作動していた。

この原理は、人間は自然に優越した存在で、人間が文化と技術をもってつくりあげる世界は、自然とは根本的に違う原理によってつくられる。・・・だから自然からの影響を排除して、計画性にそって正しく設計された、予測可能で操作もできる社会をつくらなければならない。自然と文化を分離するこの原理を掲げて、西洋の近代社会はつくられてきた。

明治政府は、西洋に近代社会をつくりだしたこの原理を、ほとんど無反省のまま、無邪気に取り入れようとした。自分達の文明をつくりあげてきたのが、それとはまったく異なる原理によっている事実に、彼らは目をふさいで、強引な近代化を押しすすめようとしたのだった。」

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  • Author:tsukiji-okami