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森孫右衛門の功績

森孫右衛門(もりまごえもん)は、現代に繋がる魚市場の基礎をつくりあげた人物です。森孫右衛門がいなかったら、魚河岸は現在とは違ったかたちになっていたかも知れません。

中沢新一先生です。

「1662年4月4日、森孫右衛門が郷里の摂州佃村で亡くなった。当時としては驚異的な、94才の長寿であった。

森孫右衛門は、じつに多くの出来事を目撃してきた。本能寺の変後の混乱のなかで運をつかみ、大阪夏の陣における徳川方の勝利を見届けたのち、江戸へ移住して白魚漁を開発。さらに摂州漁民の拠点たる佃島の造成にとりかかり、最後の大事業として、埋め立てなった日本橋に魚河岸を開設した。そのどれをとってみても、人並外れた力量を必要とする、大仕事ばかりだった。

日本橋に本格的な魚河岸が開設されて三十有余年、佃島の造成完了から二十年、森孫右衛門は江戸における森一族と佃·大和田両村の仲間の子孫たちの隆盛を、遠く大阪で耳にしながら、静かにその冒険的な一生を終えた。」

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  • Author:tsukiji-okami