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漁民と自然力

中沢新一先生です。

「日本列島に住み着いた海民は、倭人と呼ばれた先祖いらいの、潜水の伝統を忘れてはいない。海に潜(かず)くとき、漁民の肌は海の自然力に直接さらされ、揉まれ、流されていく。漁民の肌は、すでに自然の一部なのだ。漁民は農民と違って、野性的な海の自然力と直接触れあう体験の中から、海民特有の心性とエートスを形成してきた。その海民文化が、佃島に保存され、それは日本橋魚河岸に移植され、成長をとげ、ついに現代の築地市場にまで生き延びた。」

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  • Author:tsukiji-okami