本願寺と魚河岸
中沢新一先生です。
「私の思うに、本願寺北の坂下に集まって、川魚の市場を開いていた商人の多くは、もともとが一向宗の門徒だったのではないだろうか。一向宗は、親鸞上人以来の伝統で、川や海で運送にたずさわる人々や、川を生計の場とする、いわゆる「川の民」との関係が深かった。じっさい、親鸞の初期の信者の中には、たくさんの漁師が混じって、熱心に親鸞の説教に聞き入っていた。」
中沢新一先生です。
「私の思うに、本願寺北の坂下に集まって、川魚の市場を開いていた商人の多くは、もともとが一向宗の門徒だったのではないだろうか。一向宗は、親鸞上人以来の伝統で、川や海で運送にたずさわる人々や、川を生計の場とする、いわゆる「川の民」との関係が深かった。じっさい、親鸞の初期の信者の中には、たくさんの漁師が混じって、熱心に親鸞の説教に聞き入っていた。」