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築地魂の誕生

漁民である今宮供御人は、祇園社(八坂神社)の神人でもあります。

祇園社では祭礼の日に、四条河原に浮橋をかけて、神輿や見物客を向こう岸に渡すことになっていました。しかしある年、鴨川に洪水が来て、材木商たちは浮橋をかけることができずに困っていました。それを見かねた今宮の漁民たちは、俺たちにまかせろと言い放ち、濁流に飛び込んで綱をかけ、一命を賭して浮橋を渡すことに成功しました。この一件で、今宮供御人の名前は、京じゅうに轟ました。

中沢新一先生です。

「この話を聞くだけでも、今宮供御人が、どういうタイプの人たちだったか、だいたい予想がつこうというものである。いささか乱暴なところはあるが、気っ風がよくて、男気にあふれ、自分たちの神聖な出自に強い誇りをいだいている、生魚売りのナイスガイたち。彼らは江戸の一心太助のご先祖さまであり、原石状態にある日本の魚河岸魂をしめしている。」

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  • Author:tsukiji-okami