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古代の市場

日本書紀に出てくる市場に海石榴市(つぼいち)があります。海石榴市は、古くからの聖なる山、三輪山の神域に接触しています。そのため、市が立つ日の前日の夜には、山に住む神を迎える神秘的な儀式がおこなわれました。

深夜、真っ暗闇の中、山姥(やまうば)と呼ばれる神女の一団が、山から下りて、市場にしつらえた祭壇に、現れるのである。

恐ろしいほどの沈黙の中で、山姥は荘重な身振りで、木の枝と緑の葉を束ねた「山ずと」というものを、人間の神主に手渡したます。山ずととは、山からの贈り物です。この山ずとが人間に手渡されるのが、自然界の支配者である山の神から、市場開設の認可が下ったことをあらわす。人間たちが里に設ける市場は、土地の支配者である山の神の許可をえて、始めて動き出します。

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  • Author:tsukiji-okami