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築地市場の聖地性その1

文化人類学者の中沢新一先生です。

「築地市場には外の世界で支配的な経済のありかたとは異質な、純粋な形の「市場原理」がいまだに生きている。市場はもともと生産者と消費者を媒介する「中間機構」として発達し、商品の的確な目利きをおこない、適正な価格を決定することによって、生産者と消費者両者に益をもたらそうとする場所だった。ところが現代の資本主義は、そのような市場の機能を排除する方向に向かっている。世界の多くの場所ではそういう資本主義によって、「中間機構」としての市場が壊されている。ところがわが築地市場の内部には、外の世界からの影響を極力制限することによって、健全な資本主義とそれが生み出す高度な味覚文化が維持されてきた。」

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