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テオドル·ベスターさんが見た築地市場

社会人類学者のベスターさんが、始めて築地市場にきた時の思い出です。

「1976年の2月のある寒い朝、私たち夫婦は築地市場を訪れるため、深川の寿司屋のワタナベさんと午前6時に合流しました。場内に入ると、そこには見たことのない世界が広がっていました。マグロの競りの規模とスピードに私たちはあぜんとしました。仲卸業者の売り場には、私たちアメリカ人二人には、信じられないくらい多くの種類の魚が並んでいました。その景色、その音、その速さ、一見混沌としている築地市場の内部は、まるで別世界に思えました。

私たちは大いに感動し、帰路につきました。ただ、その場所は、日本に来て日が浅かった私たちには理解しようとしても到底およばない場所のように思えました。私たちは語学の勉強と英語教師の仕事を続け、築地市場での体験は人生で一回きりの冒険だと考えるようになりました。」

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  • Author:tsukiji-okami