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自然と人間の関係

人類学者の中沢新一先生によると、レヴィ·ストロース氏が日本について「自然の人間化」というとき、「鳥獣戯画」や河鍋暁斎の絵などを念頭に浮かべていたのは、間違いないと言います。

「鳥獣戯画」は、鎌倉初期の絵巻ですが、日本最初のマンガとしても有名です。この画のなかでは、猿がお坊さんになったり、猫が烏帽子を被ったり、兎と蛙が相撲を取ったりして、「自然の人間化」を実現しています。

狼男のような存在を恐れた西欧と対照的に、日本では自然と人間がうまく接続されているように見えます。しかし、自然と人間が同化してしまう訳ではありません。自然と人間の中間にある世界。こういう世界観をもっている事が、日本の表現の世界の根幹にあるのだそうです。

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  • Author:tsukiji-okami